社会福祉法人嵐山寮


ごあいさつ

社会福祉法人嵐山寮

理事長 寺本演夫

嵐山寮は老人福祉法及び介護保険法の精神に則り、ご利用者の方々の生活を支えることを目的としている高齢者総合福祉施設です。利用される方と職員とが一体となり、家族的で人間味豊かな共同生活を営みながら感謝の心と相互敬愛を表す合掌の生活の中、ご利用者一人ひとりが自らの長寿の生活を楽しみながら暮らすことを願っています。

 

当施設長は設立者の考えに基づき昭和30年設立以来、施設長以下職員とご利用者が同じ屋根の下で一緒に暮らす職住一体の生活が基本で、昼も夜も大家族みんなで肩を寄せ合って「生活する」という状況が続いていました。それが近年になり施設は仕事場という認識が一般化して共同生活はできなくなりましたが、その基本精神は連綿と受け継がれ、ご利用者へのケアサービスに活かされ今日も脈々と息づいています。



設立理念

感謝の心と相互敬愛を表わす「合掌」の生活の中で、ご利用者一人ひとりが、自らの長寿生活を楽しみながら暮らすための環境づくりをモットーとします。

社会福祉法人嵐山寮の設立理念には「長寿生活を楽しみながら暮らす責任はご利用者本人にあります。私たち職員はそのための環境づくりをします。」という意味がこめられています。つまり、嵐山寮という舞台での主役はご利用者本人です。私たち職員は、ご利用者の独自性や個性、それまでの生活様式を活かしながら長寿生活を支える裏方であると言えます。これは「自らの力を自覚して行動できるようサポートする」という「エンパワメント」の考え方に由来します。

嵐山寮の理念は、設立者である亀山弘應が共同で養老施設「壽楽園」を開設した終戦間もない1949(昭和24)年に遡ります。

当時、京都市中には戦災により家屋や家族を失った高齢者が多数いたことから、その方々の救済のため養老施設を開設し、亀山本人はもとより職員自身もその施設で生活をするという「セツルメント」運動をおこなっておりました。

 

亀山は当時から「養老施設であっても、あくまでその主役はご利用者である」ことを重きとし、そのご利用者の独自性や個性、これまでの生活様式を生かしながら「楽しく長寿生活を送ること」を願いました。

また開設当時、誰もが生活に困窮するなか、嵐山寮も同様に困窮していましたが、亀山の尽力および京都の嵐山という地域から有形無形の支えを頂き、たくさんの感謝をかさねるなかで今日に至っています。

次の世代としてバトンを渡された私たちは、この設立者の理念をしっかりと受け継ぎ、今後も「ご利用者本位」と「地域福祉の向上」に取り組んでまいります。